工場見学と東北大震災被災地の訪問

2015年10月2日〜3日  石巻市・南三陸町  参加43名  活動報告

今年度の研修事業は、川口支部・県南支部との3支部合同研修見学会として企画させていただき、
3支部共通の賛助会員である(株)ニチハ様のいわき工場見学と東北大震災から4年半を経過しました被災地(石巻市・南三陸町)を訪問してまいりました。

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1日目

ニチハいわき工場は、厚物高級外壁材を主に扱っており、原版材料製造から最終仕上げまでの製造過程をほぼ全てを見学することができました。

特に凹凸のある表面への各種パターンの印刷技術には目を見張るものがあり驚きを覚えました。

滞在は約2時間でしたが足らないくらい充実した見学をさせていただきました。

その後一路宿泊地仙台へ。

途中常磐高速道において福島第一原発の影響を受けている広野IC-南相馬IC間には被ばく線量を表示したモニタリングポストが設置されておりかの地に足を踏み入れてきた実感を受けはじめてきました。

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2日目

石巻市では復旧・復興途中の中心街を車窓より見学し、市街地全体が見渡せる高台に位置する日和山公園からは、映像でしか知らない私達も当時の悲惨な状況を思い浮かべながら現在の全体像を眺望しました。広大な被災面積に驚愕するばかりでした。

南三陸町に向かう途中から、ご自宅が流され実際に被災体験をされた地元の報昇建設佐藤社長様に乗車いただき、実体験をお話しいただきました。
ご自宅の辺りでは高さ22mほどの津波が押し寄せ何もできないまま、ただただ逃げることしかできなかったという辛いお話をいただき目頭が熱くなる思いでした。

メモリアルとして保存が決定された防災対策庁舎周辺は、当時と様相が変わり高台移転用地の造成で出た残土を積みあげた山の間に静かに佇んでいるようで時間の経過を感じ取ることができましたが、参加者みんなの顔付きや気持ちが神妙に変わるのがはっきり見て取れました。

そこに居る全員の気持ちを込めて各支部長に献花をしていただき、全員で黙とうを捧げることがそこでできる精一杯の事でした。

震災の翌年に志津川地区にオープンした「南三陸さんさん商店街」では地元の海鮮丼を昼食にしました。天皇陛下もご訪問された仮設の商店街です。ここは表面的なにぎわいを唯一感じられるところです。是非皆さんにも訪れてほしい処だと思います。

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日和山公園より石巻市街地と太平洋を望む

あれから5年が経ちました。被災地の方々の声は、復興はまだまだ進んでいない、多くの人に復興に興味を持って欲しい、被災地に遊びでもいいから来て何かを感じ取って欲しい等々が聞こえてきます。

時の経過とともに、日常を取り戻すことができている人も多い反面、まだまだ困難な状況の中、復興への長い道のりを覚悟しながらも必死に頑張っている人がたくさんいます。
そんな状況を目の当たりにして参加者一人ひとりが何かを感じ取ってもらえた被災地訪問でした。

最後にニチハ様には多大なご協力をいただきこの場をお借りして御礼申し上げます。

文章 | 三島 泉